ジェットスタージャパン 成田-関西線 那覇線を就航 東京大阪間が格安に

    2012年7月9日  

先日2012年7月3日に新規就航した国内線LCC(格安航空会社)ジェットスタージャパン(GK)は、2012年7月9日より東京成田-大阪関西線、沖縄那覇線を新規開設、就航しました。

7月3日の札幌新千歳、福岡に続き国内4路線目。これで成田空港と北海道、近畿、九州、沖縄の主要な空港にネットワークが広がりました。

特に関西線に関しては、東京大阪間を結ぶ移動手段で新しい形態のアクセス方法として大きな需要が見込まれます。

大阪東京間では、JALやANAなどの飛行機のレガシーキャリアとJRの新幹線が競合する区間となっていますが、飛行機も鉄道も片道1万円~1万5千円という運賃で横並び状態でした。ここにLCCが就航することにより価格破壊が起きようとしています。

成田関空間のジェットスタージャパンの公示運賃は3,990~15,990円(片道)となっており、半額以下の料金でアクセス可能な日程もあります。おおよそ平均して半額くらいにはなる予想です。

旅行者にとって問題となるのは、JALやANAは羽田空港発着で、新幹線は品川、東京駅発となっており、成田空港からの首都圏へのアクセスが両者と比べ時間や運賃で差が出てしまうということです。しかしながら、7月3日から京成バスと成田空港交通がLCC搭乗者向けに東京駅八重洲口と成田空港を結ぶ格安バス「東京シャトル」の運行を開始。1000円から成田東京駅間を移動できるなど、新たなアクセス手段も出てきているので、運賃面では解決していく方向です。移動時間はかかりますがビジネスマンの出張や急ぎの用でない限り、安くて早いLCCが新しい選択肢となります。

学生や時間の余裕のある人向けの移動手段として「格安高速バス」「夜行バス」がありますが、時間が8~9時間もかかり運賃も3600円程度~1万円弱ですのでLCCで同額程度の運賃でのチケットが購入できれば飛行機は1時間30分程度の飛行時間ですので、空港から目的地まで時間を含めてもLCCが圧倒的に優位に立つこととなります。

東京と大阪はビジネス需要や東京ディズニーリゾート、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)などのテーマパーク、都市部の観光名所も多数あるので学生や家族旅行、イベントへの参加需要にも利用されそうです。また成田や関空発の国際線への乗り継ぎにも利用できるので、様々なシーンで今後活用される可能性を秘めています。

首都圏と近畿圏全体の交通事情に大きな変化が訪れるLCCは、今後地方の就航都市も含めて注目されていくことは間違いありません。

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